『 駐車(ちゅうしゃ)空間 』とは・・・
外構(お庭)&エクステリアのなかで
面積的に1番占める割合の高い空間です。
床面のひろさがひろいほど
土間コンクリートばかりだと味気ないものになり
無機質な空間になってしまいがちです。
素材はもちろん
ひろい空間に少しでもデザイン性が入れば素敵ですね。
また
カーポートの種類も多種多様にあり
デザインはもちろん
駐車場のひろさや停める車種
前面道路との関係から使いやすいこと
毎日の車の出入りがしやすいことが1番優先されます。
最近では
天井材がアルミ製のものや
天井材に木調色がとりいれられり
ダウンライト(照明)が取り付けられるものまで様々です。
カーポートを取り付けると雨天時はもちろん
冬場にフロントガラスが凍らなくなるといった
メリットが出てきます。
但し
建物(家)との距離が近い場合には
東西南北の方角を確認したうえで
影の伸び方を考慮した屋根材の選び方や
設置場所を考える必要があります。
また最近災害級に多い大雨の日の排水を
考える必要もあります。
(1) カーポートの種類
① 屋根形状がR(ラウンド)タイプ。1~3台用があり、価格帯も1番抑えれますが・・・昨今では建物がモダンになっており、南欧風・北欧風デザインのやわらかいデザインの建物の場合のみ使用します。
② 屋根形状がF(フラット)タイプ。1~3台用があり、昨今の住宅事情(モダンなデザイン)には一般的なカーポートです。
③ 屋根の横向きの抑え材(野縁)のないスッキリとしたデザインで魅せることができる屋根形状がフラットなタイプ。木調色を取り入れて上質なデザインで魅せたり、柱が邪魔になるときは張り出してフレームに見立てることもできます。
③ 柱が側面ないし奥側に設定できる2台用片支持タイプ。敷地と駐車場の関係や前面道路との関係で、柱が邪魔になるときに利便性を発揮します。デザイン的にもかなりエッジが効いてモダンに魅せることができます。
④ 柱が両サイドに各1本、2本柱の両支持タイプ。敷地の横幅に限りがあり、駐車時のドア開閉に柱が邪魔になりにくい仕様です。
⑤ 強風にも強い折板タイプ。力強さを前面に出すことができます。
⑥ 進化するトラスタイプ。強度とバランスに優れたエッジの効いたモダンな空間を創造できます。
⑦ ワンランク上の上質なファサードを構成できるタイプ。天井材・梁(フレーム)・柱に木調を使用したり、ダウンライトを設置したり、門廻りのユニットと組み合わせたりe.t.c…駐車場の屋根だけでなく重厚感ある景を演出できます。
その他にも様々なカーポートがあります。
(2) シャッター付きGARAGE(ガレージ)
ガレージのメーカーも多数あり、価格帯も様々です。
シャッターだけでも電動・手動と分けられます。
またサイズ的な部分でも1~2台用が主流です。
木調の天井材・ダウンライト・換気扇をはじめ、
扉や窓の設置もある程度選べ、カスタム的な構成となります。
また、バイク保管庫もあります。
(3) オーバーゲート・スライドゲート
駐車空間を仕切る
オーバーゲート
スライドゲート
電動がメイン
ファサードにあわせたデザインで
木調色をとり入れたり
視線を緩和したり遮断したりできます。
また盗難防止にも有効です。
(4) 床舗装
駐車場の床舗装で一番多いのが土間コンクリート(ワイヤーメッシュ敷き)です。一般的なご家庭で施工するのは4tまで停めれますよという荷重計算で厚みが10㎝となります。
表面仕上げの意匠は様々です。
① 金鏝押え仕上げ(かなごておさえしあげ)
職人が金鏝や機械で押さえて仕上げる一般的な土間コンクリートの仕上げです。
② 刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)
縁(ふち)を面鏝で押さえる押えないの違いはありますが、全体のデザインでモダンに魅せたり、少し和テイストにもっていったりと使いわけます。
両サイド金鏝押え仕上げ・中央刷毛引き仕上げ(完成後約1ヵ月使用)
1番の違いは細かい刷毛で表面に凹凸を付け、㎡当たりの技術料を数百円に抑えて無機質な土間コンクリートの表面にデザイン性をもたせること。
若干ではありますが、車のタイヤ痕が目立ちにくいこと。
雨天時に滑りやすい土間コンクリートの滑り止めとなることです。
もちろん長年使用すれば表面が研磨され、凹凸も少なくなりますが、コストを抑えながら意匠性をもたすことができます。
③ テラコッタ風仕上げ
仕上げに木鏝やウレタンをつかってやわらかく魅せます。建物STYLEやデザインにあわせて、やわらかく、ピカピカ感が出ないようにもっていきます。
④ 土間コンクリート洗い出し(あらいだし)仕上げ
文字通り、仕上げの際に表面を洗い、生コンクリートの骨材(石)を魅せる仕上げです。コストを抑えながら意匠性をもたすことができます。
また骨材(石)の大きさを小さくしたり、生コン屋さんによって石の種類や色に違いがあるので、多少の色調整もできます。
が・・・駐車場では使用すればするほど骨材や砂がとれて道路際に溜まっていくので、わたしは駐車場での採用はおすすめしません(^^;
⑤ 玉砂利洗い出し(たまじゃりあらいだし)仕上げ
下地のコンクリートの上に厚み約2㎝程度で色のついた玉砂利をのせて洗い出す仕上げです。仕上がれば、使えば使うほど綺麗になっていく仕上げですが、単純に土間コンクリートの2~3倍コストがかかるので、最近ではほぼありません(笑)
その他にも
コンクリート平板やレンガを敷き詰めたり
タイルを貼ったり
スタンプコンクリートや
乱形石材貼りや方形石材貼りe.t.c…
いろいろできますが、当然コストが変わります(^^;
用途や駐車時の周辺環境との関連性を考えてアドバイスしますが
駐車場はまず使いやすいこと
わたしのなかでは駐車場の床に余分に予算をかけるなら
門廻りに力をいれましょう・・・と、『 Designer てるりん 』はアドバイスします♪
駐車場は毎日使う場所
使いやすく実用性を1番に考えましょう♪
そして
そこにデザインがあれば素敵ですね♪
(5)スリットや収縮目地
コンクリートには収縮するという特性があり、面積的に広くなればなるほどクラックというひび割れが入りやすくなります。細い髪の毛程度のヘアクラック(ひび割れ)は、わたしたちプロからしても早いか遅いかで入るものと認識しています。
但し、ヘアクラックが入るのを前提として、入りにくく事前に対処するのがプロの仕事です。
異素材(いそざい)の組み合わせは、デザイン上とても大切なことですし、素材ごとの特性をしっかり認識して設計することがもっと大切です。
そこで必要なのが
スリットもしくは伸縮目地e.t.c…
の緩衝材です。
デザイン的にもメリハリがつき
土間コンクリートだけの床舗装でも
デザイン性をもたらすことができます♪
スリットの砂利敷きは雑草が生えると言われますが、雑草対策さえしておけば大丈夫です。砂利ができるだけ土間の上にひろがらないように対策しておくことも必要です。
シーンやデザインにあわせて、やわらかいジョイント材としてのみどりを入れると少しやわらかい印象になります。下草類の特性を考えて植えることが必要です。
モダンに魅せるために伸縮目地をデザイン的に入れることができます。
その他にも
スリットに人工芝を貼ったり
石材やレンガを見切りとして使えます。
駐車場はまずは便利に使えること。
そのうえで治水排水も考慮しなければなりません。
門廻り空間とあわせたファサードをデザイン性が高く便利な空間にしたいと真剣に考えられているかたはもちろん、門廻りや駐車場のリフォームを真剣にお考えの方も、ぜひ一度、ご相談ください。
1級エクステリアプランナー
ブロック塀診断士
2級造園施工管理技士
であり、エクステリアメーカーのデザインコンテストで多数の受賞歴を誇る経験豊富で有資格者のDesigner『 てるりん 』がご家族さまに寄り添い、斬新なアイディアでの感動と上質で素敵な外回り空間をお手伝いさせて頂きます。
お客様の想いをカタチに・・・外構(お庭)&エクステリア専門店
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